TOPページ>楽しむ>国内外フィットネスイベントレポート新着情報>海外最大級フィットネスイベント「IDEA」一覧>Inner IDEA2006開催される
まず「Inner IDEA」について。7月23〜25日ハイアットリージェンシー・レイク・ラスベガスで開催されました。ラスベガス空港から車で約40分。人工湖のレイクラスベガスに隣接して造られた超高級リゾートホテルです。コンベンションでなければなかなかこういう所には来る機会はないので楽しみでした。案の上部屋はゴージャスでプールもいくつかあり、湖ではボートもありましたが残念ながら時間がなく部屋から眺めるだけでした。 コンベンションは“ヨガ”“ピラティス”を中心に“リフォーマー”“ジャイロトニック”“ Integrative (融合)”“栄養学” etc ・・・多彩なプログラムがありました。 ヨガ・・・太陽礼拝、ウォーリアーなどポーズをテーマにしたクラス、アヌサラヨガ、アシュタンガヨガ、パワーヨガなど日本でもおなじみのクラスや、呼吸法、チャクラ、アライメント&キューイングなど指導テクニックを紹介するクラスなどどれもたくさんの参加者でいっぱいでした。私もいくつか参加しましたが、はじめて体験したアヌサラヨガが印象に残りました。自分の前後左右の人たちとお互い同時に補助しながらポーズを完成に導くのですが、全員そろって出来た時はみな大喜び!!達成感はなんともいえないものがありました。 ピラティス・・・マットエクササイズ系ももちろんありましたが2 / 3以上が道具系でした。ピラティスバンド、バレル、サークル、キャディラックそしてリフォーマー。私はマット系ピラティスの指導経験しかなく、リフォーマーはほぼ初めてでしたので少々不安でしたが、やってみると非常に意識しやすくやりやすかったです。ペアになって行うのですが私が組んだ方はシアトル出身ですでに3年くらいリフォーマー指導をしているらしく私が出来ないとおもっていたエクササイズも適切な補助でスムーズに導いてくださいました。アメリカのクラブではリフォーマーはかなり浸透しているそうで、だいたいどこにいってもグループクラスあるいはパーソナル指導と非常に人気があるそうです。 Integrative ・・・いわゆる融合系プログラムです。ヨガとピラティス、ダンスとヨガあるいは格闘技、太極拳なども取り入れたクラスなど。なかでも絶大な支持を得ていたのが“ Nia ”です。 Carlos Rosas & Debbi Rosas さんというご夫婦が創案したさまざまなジャンルを融合したプログラムです。その一部“ Freedance ”に参加しましたがまさにフリーダンス。身体が感じるままに、心に意識をむけ、音にあわせて自由に踊って心を開放しようというクラスでした。一見皆狂ったように踊りましたが(ちょっと怖いものがありましたが・・・)その後結構すっきりしました。ほかにも Yo−Nia 、 Athletic Nia 、Fusion Fitnessとありこれらは「World Fitness」で紹介されていました。 その他・・・初登場のジャイロトニック。マシンと椅子を使用するものと二種類参加しました。ジャイロ専用のケーブルマシンを身長、体力レベルにあわせて高さ、負荷など設定し手や足の動きは必ず回旋動作を含んだものを行います。通常のマシンでは出来ないような動きが出来るのは新鮮でした。(私にはマシンが大きくて大変でしたが・・・)呼吸を意識しながらマシンを使ってヨガやピラティスのような動作を行うと表現するといえばわかり易いでしょうか。椅子使用のグループエクササイズではマシンの動きを模倣したような動作が中心でした。こちらのほうが自分のペースで出来てしかも座ったまま行えるので万人向きのように思います。 Resutorative Rest というようなメディテーション系のクラスもいくつかありました。(実際途中からすっかり寝入ってしまいました・・・) 後は参加できなかったのですがウォーター系のクラス。日本でもおなじみの Lawrence Biscontini の“ WATSU ”、“ Flow Chi ”やプールで行うピラティスなど。参加した友人は水の特性がよく生かされていて非常に気持ちよかったと言っていました。 レッスン以外ではなんと「Inner IDEA」は朝昼と食事付。しかも毎回食べる前に皆で瞑想し、自分が何を先に口にするのか、何故それを選んだのか、心に耳を向けその食物の色、形、匂い、などを味わいながら食しましょうと・・・指導がありシーンと静まり返った中での食事でした。ついつい忙しい毎日のなかで慌ただしく食事をしてしまいがちな私にとってひとつひとつの食材を噛みしめながらゆっくり食べる・・・これだけでもずいぶん心にゆとりが生まれるような気がしました。(サラダ中心ですぐおなかがすくのにはまいってしまいましたが・・・) 今回は第一回目ということもあったためか、私たちフィットネスに携わるものが今後どのように取り組んでいけばいいのか、何を求められているのか、どんなプログラムが必要なのかなどアンケートやメッセージを書くこともありました。参加者の意見を聞きより良いコンベンションにしていこうという姿勢が強く感じられました。 アメリカではここ数年間でヨガ、ピラティスなどのニーズが劇的に伸びてきており、インストラクターもそれに応じて幅広い知識とスキルを身につける必要性が迫られているようです。現在日本でもヨガ、ピラティスなどはメディアの効果もあってかだいぶ世の中に浸透してきました。しかしここからが勝負の分かれ道といいますか、本物が残っていく次の段階にまさに入ろうとしている時と思います。 フィットネス産業のプログラムとしてすっかり定着したヨガ、ピラティス。アメリカと同じようにとまでかはわかりませんが今後もさらにニーズが増え確実に成長していくでしょう。そうなった時に慌てることなく今から少しずつ情報を収集しスキルを身につけておきたいものです。 「IDEA World Fitness 2006」の模様はこちら