■第10回(2009.2)■
「メンタルパワーパートナー」
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指導者として個人としてさらに成長するために
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◇PART2◇ part1はこちら
協力しあうことで、人は成長する!共に成長するパートナーをみつけよう!
日本(人)が開発したプログラムをご紹介する「ジャパニーズフィットネス」第 10 回は、NLPとコーチングとヒューマンスキルから出来た人間の能力を最大限に引き出す進化型スキル「メンタルパワーパートナー」をご紹介。その開発者であり、現在も現役インストラクター・トレーナーとして第一線でご活躍中の森西美香さんにお話を伺いました。
インストラクターへのメッセージ
G(編集G):森西さんが、インストラクターとしてのキャリアを重ねる中で悩んだように、中堅やベテランと呼ばれるインストラクターで今後どのようにしてくかを悩んでいる方も少なくありません。何か、アドバイスやメッセージはありますか?
M(森西さん):そうですね。 自問自答には限界があるんです。インストラクターが陥りがちなパターンがあって、たとえば「経営者は孤独」とよく言われますね。多くの人を率いる立場になればなるほど、周りの人に気軽に相談できなくなってきます。そして、前に立つインストラクターが迷いを見せると、メンバーにダイレクトに影響するので常に元気を装いがちです。たった一人で「これでいいのか?」と迷いながら、決断を下していきます。私もそうでしたし、多くのインストラクターがこういったパターンに陥り、自分の可能性を最大限に発揮できなくなっていると感じます。そして、私自身もまだまだ旅の途中なのですが、今は自分が何を大切にして、どのように生きたいのかが明確になり、地に足をつけて仕事に取り組めるようになりました。これは、コーチをつけ、定期的にコーチングをしながら能力や強みを発見していったからです。
G:森西さんもコーチングを定期的にしているのですか?
M:はい。現代社会はなにかと忙しいですよね。ですから、自分と向きあう仕組みをスケジュールに組み込みこんでいます。コーチングとは質問することで、相手の中から答えを引き出すコミュニケーション方法なので、コーチに色々な視点から質問してもらうことで、発想の転換や考えの整理につながって、やる気が継続でき、成果に結びつきます!だから常にコーチを付けています。
G:なるほど。とにかく信頼できる人に話をしてみるところから始めるとよさそうですね。何か新しいことをしたい!と思ってもなかなか一歩踏み出せない方はどうしたらよいでしょうか?
M:これは私も悩みました。ですが!実はシンプルなんです。脳ってだまされやすいのです。気分が落ち込んでいるときや、ヤル気がないとき、空を見上げたら、気分が晴れた。レッスン受けたら悩みを忘れたってことありませんか?カラダや表情に脳がつられる。顔が笑っているから、面白いんだ!と脳がだまされ感じるのです。「楽しいから笑う」のではなく「笑うから楽しい」し、「ヤル気が出たからヤル」のではなく「ヤルからヤル気が出る」のです。私たちの心はそういう構造をしているのです。ですから、考えて悩むよりは、まずやってみる!「エイッ」て、行動してみることです。そして、インストラクターって、何でも一人でやろうとしてしまう思考の方が多いのではと思います。私もそうでした。でも、実は、自分よりもそれが得意な人も沢山いるわけで・・・、そこを任せてしまえば、自分が一番大切にしている事に力を注ぐことが可能になるんです。例えば、私はHPや広告を作成することは、人に任せていますし。 甘えることも大切です。
G:そうなんですよね。意外と、任せてしまったほうが良いことって多いですよね。でも、その任せられる人がいない場合はどうしたらよいのでしょう?
M:漠然とでもいいので、自分がしたいことなんかを「こんなこと考えているんだよね〜」といろいろな人に伝えておくことをオススメします!そうすると、何かの機会に「こんなことしたいって言ってたよね?役に立ちそうな講習会あるよ」とか、「こんな事やっている友人がいるよ」とか、声をかけてくださる方が、必ずといっていいほど引き寄せられるように現れますから。
G:まずは、口に出して引き寄せる!
講習会について
G:実際の講習会の様子はどのように進んでいくのでしょうか?
M:もちろん講義もありますが、体験ワークに多くの時間をとっています。頭だけでなく身体全体で感じていただくことで、府に落ち、理解しやすいからです。2人組やグループになって質問をしたり、それに答えたり、行動したり・・。眠くなる暇はないはずです(笑)。
G:見知らぬ同士で緊張しそうという方も、慣れてくると楽しそうですね。
M:かなりにぎやかになりますよ。そして、自分では思いつかないような発想をする方がいたり、思いもかけない反応が返ってきたりすると、改めて「人はそれぞれ違うんだな〜」十人十色だと認識する方が多いようです。「色んな思考の人がいるんだ」と体験すると、勝手な思い込みで勝手に腹を立てていた・・・なんていうことに気づいたりするわけで、そうしながら、自分も相手もありのままでいいんだって思えてくるのです。
G:それに、はじめてお会いする方のほうが、客観的に自分の印象なども伝えてくれるかもしれない・・・。
M:そうですね。意外な自分発見、あるいは、幼い頃の自分と再会、ナチュラルな自分に戻る感じでもあります。
G:身体のエクササイズだけではなく、たまには思考のエクササイズを行ってみることで、次の一歩を踏み出すヒントが得られるかもしれませんね。
M :そうなんです。からだにも習慣があるように、思考にも習慣があります。エクササイズや姿勢改善する前に、リセットあるいはストレッチをして、再トレーニングしますね。思考も同じ様に、ほぐして柔軟性をつけ、より自分らしく、自分を信じる力をつけるエクササイズができます。きっと次の一歩につながるでしょう。
受講者の声
G: 初めて受講をされた方からは、どんな感想や反応が一番多いですか?
M:やはり、色々なことに気づいたという事と、他の参加者がワークを進めるうちに、みるみる表情や話し方などが変化したり、肩の力がすっと抜けたりと、人の変化を見ることで、人って素晴らしい!自分も変われるんだ!という自信が持てたという声が多いですね。そしてその後どんどん行動力し、「目標達成しました」「夢が叶いました」と報告がきます。
G:話を聞いているだけではなく、五感をフルに使って、コミュニケーションをとりながら体験をするので、しっかりとした実感や行動力、自分を知ることができるのでしょうね。
M:そうですね。特にインストラクターやトレーナーという職業は、人との関わりが直接的に仕事に影響しますので、コミュニケーション力が役に立ちますね。 それからレッスン数が多く、けっこう忙しい人が多いですよね。 だから 意欲が高くてもなかなか行動に結びつかなかったり、迷ったり、不安になったり、 そして、情報が氾濫しているので本当にやりたいことがわからなくなる。 あるいは、本当に やってみたいことも、他の用件が入ると先延ばしにし、そのまま実行されなかったりし、目の前の緊急な事の方が優先されてしまうことがあるのではないでしょうか。それが、多くの方が自分を知り、行動力がつき、実行し変化されます。
G:フィットネスが大きな変換期を迎えるであろう今こそ、自分を知り、実行する力、そしてコミュニケーション力が必要ではないかと思います。
M:そう思います。 心技一体といいます。この業界は、知識と技術を学ばれている方が多く、技にたけていらっしゃいます。後、心の部分、自分を活かすには、自分の強みを知り、伝える力があれば大きな変化や成果があります。このフィットネスの変換期が指導者のチャンスだと思います。
受講者の声
G:最後になりましたが、これからのご予定などを教えていただけますか?
M:はい。今後も、メンタルパワーパートナー体験講座、プラクティショナーコース、マスタープラクティショナーコース、スペシャリストコース、トレーナーコースを開催していく予定です。最新の講習会情報はHPに随時掲載いたしますので、ご覧頂ければと思います。
G:本日はお忙しいところありがとうございました。
M:ありがとうございました。
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